皆さんおはようございます!東京は21日連続降雨という記録的な期間から一転して残暑が続いています!まだまだ続く暑さに気をつけて毎日生活していきましょう!僕は室内に逃げています!
そんな和葉が今週起きたニュースを一つピックアップして深掘りします!
今週の深掘りテーマはLJL Finalです!
Contents
ついに決まった王者
8月26日、日本最強が決まった。
幕張メッセイベントホール。4000人を収容できるその会場は歓喜と賞賛の声で溢れた。
LJL Summer Split Final
日本の王者として世界への挑戦権を賭けた戦い。対戦カードはグループステージ1位通過のDetonation Focus Me(以下DFM)と2位通過のRampage(以下RPG)。これまでお互いに2度ずつ世界への切符を手にしている彼らが3度目の正直を手にするための戦いを私なりに分析しようと思う。
Game1 -圧倒的な試合作り-
大事な初戦。DFMは序盤から試合を動かす事のできるEliseをPickした。
さらにはJarvan,Heimer,Xayah,Rakanとレーンを強引に押す事のできるチャンピオンを揃えてEliseの動きを後押しする。
勝負の分かれ目となったのはEliseが再三Top sideに仕掛けていく事に対してRPGは付き合ってしまった上で有利を取れなかった事だった。
RPGはBot sideにwardingができていたので、この視界を活かしてDFMがTopに仕掛けてくるより先にBot sideで仕掛ける事ができれば勝ちの目はあったかもしれない。
敵を揺さぶりながら着実にtowerを獲得したDFMが勢いそのままに1本目を先取した。
DFM1-0RPG
Game2 -大きな変化-
Game2でRPGはこれまでとは大きな変化を見せる。RPGが得意とする構成はTopのEviに1vs1の強いチャンピオンを使ってもらい残りの4人が固まって動く形。
しかしこの2戦目でEviは集団戦に特化したRumbleをPickする。
そしてRPGはゲーム内でも大きく変化していく。最序盤、自分たちのJungleのスタート位置をわかりにくくさせる。これにより、DFMの取った奇襲は大きな損になってしまった。
さらには機動力の高いRek’sai,Taliyah,Rakanを使う事で作った有利をどんどん全体に広げていく。
途中、DFMもBaronを軸に何度も逆転できそうな状態まで持っていくものの、Lv18にまで成長したTristanaの前にその手は一歩届かなかった。
DFM1-1RPG
Game3 -This is Tussle-
RPGのJunglerであるTussleは普段は安定感のあるタイプのJunglerだが、元々は非常にアグレッシブで神がかり的なプレイを時より見せる。そのようなプレイをLJLを見ている人たちは「This is Tussle」と呼ぶ。
3戦目はまさにTussleが支配したゲームと言っていいだろう。JarvanⅣをPickし、序盤敵Jungleでの2vs2で勝ってFirstBloodを獲得した事を皮切りに常に相手のJungleをcontrolする。終わってみれば一度も敵にBuffを取らせず36分で勝ちきった。
DFMはまた色を変えてADCであるYutaponにダメージを出し切ってもらう、RPGの得意な集団戦に対して戦える構成を選んだつもりではあったが準備が整うまでの間にかけてしまった時間や視界の差が逆転の隙を与えてもらえなかった。
普段試合中はそこまで大きなリアクションを取る印象のないRPGのMidのRamuneが試合中に咆哮しているようなシーンも見え、それだけ大事な1戦だった事が伺えた。
DFM1-2RPG
Game4 -DFMの底力-
DFMの強さを語る上で一つあげられるのがMidのCerosのチャンピオンプールだ。彼はLJLが始まった2014年からプロシーンで常に試合に出続け活躍している。その前の経験も含めれば競技シーンにはもう5年近くはいる事になるだろう。
その長い歴史の中で常に変わるメタを追い続けた彼のポテンシャルは非常に高い。特に一番評価されるポイントは長射程のスキルを持つチャンピオンを使った時のパフォーマンスだろう。
適切な立ち位置でいつダメージを出しに行けばいいかが的確だ。
この4戦目、Cerosはその長射程の最たる例でもあるVel’kozをPickした。
固定砲台と呼ぶに近いスキル達を上手く使うには相手との距離感が重要だ。中盤こそその立ち位置を見誤りRPGに付け入る隙を与えてしまい、あわや3連勝でRPGが優勝するかと思われたが、エルダードラゴンを取って戦える状態になったDFMはその後の集団戦であっという間に勝利をもぎ取った。
これで決勝戦も最終戦へともつれ込んだ。
DFM2-2RPG
Game5 -勝利、その先へ-
絶対に負けられない最後の勝負。そこでRPGは思い切った事をした。
今までずっとお互いがBanして使わせていなかった現環境最強とも名高いチャンピオンであるKalistaをopenしたのだ。
当然DFMはこれをPick。それを見てからRPGは今では余り使われないLuluをPick。
そして機動力もありサイドレーンにも出れるCorkiをPick。ここにきて、一気に浮上してくる作戦がDFMにもよぎっただろう。
MSIでも好成績をあげた東南アジア代表GAM。Rift RivalsでもRPGがやられたSwap戦術だ。
傍から見ればGame3でDFMが取ったProtect carryに見えるが、Pickが余りにも似すぎている。そしてKalistaというチャンピオンはSupportと一緒にいると強さを発揮するが一人でいる事はそこまで強くない。一人で育ったTristanaと一人で殴り合う事は難しいだろう。
ここでDFMはCerosがまた一つ引き出しを開けてみせた。Ekkoという今までの長射程のスキルを持つチャンピオンから一転一気に距離を詰めて戦うチャンピオンだ。
このBan/Pickの駆け引きがRPGを大きく有利にさせたように思う。
蓋を開けてみるとSwapはせずMidとBotの有利を活かしてRek’saiが試合を作っていく。試合を加速させるためにDFMはヘラルドも獲得し一気にtowerを破壊して有利を広げていく。
しかし、DFMの一番のミスはBaronを使ってRPGを揺さぶろうとしたが揺さぶりきれなかった事だった。
このにらみ合いで10分以上の時間を消費してしまい、Tristanaは徐々に成長してLvを上げていく。後半強くなるCorkiも装備を揃えてしまった。
そしてRPGはそんな戦える状態を着々と準備した上で相手のミスを見逃さなかった。
32分、MidからBaronに流れてくるDFMをRPGは迎え撃ち集団戦を開始する。最初はいsっかりとDFMが攻めをいなしてRPGは少し損をしたような形になったかと思ったがJungleのTussleが一瞬の隙をついてKalistaを手前に引き寄せる。これにYutorimoyashiが合わせて一気に集団戦に勝利したRPGがその勢いそのままにネクサスを破壊。優勝を手にした。
DFM2-3RPG
まとめ
フルセット、試合時間だけでも4時間近い総力戦を制したRPGにはその瞬間物凄い歓声が与えられた。
何より素晴らしいと思ったのは去りゆくDFMのメンバーに対しても観客全員が労いの声をかけていた事だろう。
名試合と呼ぶにふさわしい試合は一人では作り出せない。相手がいて初めて作り出せるのだ。
この日、また一つ日本のesportsシーンに忘れられない歴史が刻まれた。
世界と戦う事になるRPGにはまだ今シーズン残っているが最後まで全力で走りきってもらいたい。私含めLJLファン全員はそれを応援するだろう。
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